互換って?
TCG界隈ではしばしば耳にする言葉で
「上位互換」「下位互換」というものがある。
「〇〇は△△の上位互換だからこっちの方が良い」
「××は□□の下位互換だから使えない」
etc……
「へぇ、そうなのか~」となる前に!!!
ちょっと待った!!!
そのカードが完全に「上位互換」・「下位互換」なのか比べてみよう!!!
互換の意味は?
そもそも、互換の意味は?
どれを使っても当てはまるというように、互いに取換えがきくこと。
つまり、
「上位互換」とは、互いに役割を同じにして(取り替えがききながら)、明らかに一方が勝る場合を言う。
下位互換はその逆、
「下位互換」とは互いに役割を同じにして(取り替えがききながら)明らかに一方が劣る場合を言う。
これに加えて、相互互換というのも存在する。
「相互互換」とは類似した効果・性能を持つカードを指す。
さて、それじゃあ、実際のカードを見て比べてみよう!
1枚目はコレ!
《サイクロン》
速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
うん! 単純な効果だね!
で、比べるカードはこのカード!
《ツイン・ツイスター》
速攻魔法
(1):手札を1枚捨て、フィールドの魔法・罠カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
こっちは、手札コストが増えた代わりに、2枚のカードを破壊できるカードだね!
それじゃあ、比べていこう!!
《サイクロン》と比べて、《ツイン・ツイスター》の優れている点は
〇1枚で2枚破壊できる
〇手札の使わないカードを捨てることができる
逆に、
《サイクロン》と比べて、《ツイン・ツイスター》の劣っている点は
●手札コストが必要なので、このカード1枚では発動できない
●1枚だけ破壊したい場合、手札コストが必要な分、こちらがカードを多く消費する
という感じ
「手札コストだけがデメリット? しかも、メリットには使わないカード捨てれるって書いてるし、《ツイン・ツイスター》の方がいいじゃん! ということは、サイクロンの上位互換だな!」
……と思った方は、1つここでクイズをしてみよう。
今、相手のセットカードが2枚
相手はおそらく【遊星】デッキだろうということが分かる。
そして、右のセットカードが《くず鉄のかかし》ということが分かっている。
この状況で、《ツイン・ツイスター》と《サイクロン》どちらを使いたいか?
という問いである。
↓
↓
↓
さて、熟練者なら、迷わず《サイクロン》を使いたいと言うところだろう。
なぜか?
ここで【遊星】デッキとわざわざ呼称したのは理由がある。
というのは、《スターライト・ロード》の存在である。
《スターライト・ロード》
通常罠
(1):自分フィールドのカードを2枚以上破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。
その後、「スターダスト・ドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。
なんと、《ツイン・ツイスター》の効果を無効にされた上、スターダスト・ドラゴンまで特殊召喚されてしまうのである!
と、実は2枚破壊にも落とし穴があるのである。
「じゃあ、《サイクロン》の下位互換なの?」と、そう考えるのも早すぎる。
というのは、実は片方のセットカードが《聖なるバリア-ミラーフォース-》だった場合、安全に突破できるのは《ツイン・ツイスター》の方なのだ。
つまり、それぞれに優れている点、劣っている点が存在するので、一概に上位互換・下位互換と言えないカードの方が多いのだ。
自分のデッキの中身をよく考えて、どちらの方が自分のデッキにはピッタリなのか……
それを考えるのも、遊戯王の楽しみ方の一つなのだ