アトラの巣

遊戯王のファンデッキを考察します

互換って?

 TCG界隈ではしばしば耳にする言葉で

「上位互換」「下位互換」というものがある。

「〇〇は△△の上位互換だからこっちの方が良い」

「××は□□の下位互換だから使えない」

etc……

「へぇ、そうなのか~」となる前に!!!

ちょっと待った!!!

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そのカードが完全に「上位互換」「下位互換」なのか比べてみよう!!!

 

 

互換の意味は?

そもそも、互換の意味は?

 どれを使っても当てはまるというように、互いに取換えがきくこと。

つまり、

「上位互換」とは、互いに役割を同じにして(取り替えがききながら)、明らかに一方が勝る場合を言う。

(遊戯王Wikiより引用)

下位互換はその逆、

「下位互換」とは互いに役割を同じにして(取り替えがききながら)明らかに一方が劣る場合を言う。

(遊戯王Wikiより引用)

これに加えて、相互互換というのも存在する。

「相互互換」とは類似した効果・性能を持つカードを指す。

(遊戯王Wikiより引用)

 

さて、それじゃあ、実際のカードを見て比べてみよう!

1枚目はコレ!

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《サイクロン》

速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

うん! 単純な効果だね!

で、比べるカードはこのカード!

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《ツイン・ツイスター》

速攻魔法
(1):手札を1枚捨て、フィールドの魔法・罠カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

こっちは、手札コストが増えた代わりに、2枚のカードを破壊できるカードだね!

それじゃあ、比べていこう!!

 

《サイクロン》と比べて、《ツイン・ツイスター》の優れている点

〇1枚で2枚破壊できる

〇手札の使わないカードを捨てることができる

逆に、

《サイクロン》と比べて、《ツイン・ツイスター》の劣っている点

●手札コストが必要なので、このカード1枚では発動できない

●1枚だけ破壊したい場合、手札コストが必要な分、こちらがカードを多く消費する

 

という感じ

「手札コストだけがデメリット? しかも、メリットには使わないカード捨てれるって書いてるし、《ツイン・ツイスター》の方がいいじゃん! ということは、サイクロンの上位互換だな!」

……と思った方は、1つここでクイズをしてみよう。

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今、相手のセットカードが2枚

相手はおそらく【遊星】デッキだろうということが分かる。

そして、右のセットカードが《くず鉄のかかし》ということが分かっている。

この状況で、《ツイン・ツイスター》と《サイクロン》どちらを使いたいか?

という問いである。

さて、熟練者なら、迷わず《サイクロン》を使いたいと言うところだろう。

なぜか?

ここで【遊星】デッキとわざわざ呼称したのは理由がある。

というのは、《スターライト・ロード》の存在である。

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《スターライト・ロード》 

通常罠
(1):自分フィールドのカードを2枚以上破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。
その後、「スターダスト・ドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。

なんと、《ツイン・ツイスター》の効果を無効にされた上、スターダスト・ドラゴンまで特殊召喚されてしまうのである!

と、実は2枚破壊にも落とし穴があるのである。

「じゃあ、《サイクロン》の下位互換なの?」と、そう考えるのも早すぎる。

というのは、実は片方のセットカードが《聖なるバリア-ミラーフォース-》だった場合、安全に突破できるのは《ツイン・ツイスター》の方なのだ。

 

つまり、それぞれに優れている点劣っている点が存在するので、一概に上位互換・下位互換と言えないカードの方が多いのだ。

自分のデッキの中身をよく考えて、どちらの方が自分のデッキにはピッタリなのか……

それを考えるのも、遊戯王の楽しみ方の一つなのだ