手札誘発のアレコレについて
今日も今日とてファンデッキ考察始めるよ~!
ということで、今回は手札誘発についてです。
「ファンデッキなのに⁉」とお思いになるかもしれませんが、
「ファンデッキだからこそ、手札誘発の対抗策を知っておくべき」
と、私は思います。
先日、灰流うららの効果が省略されてこう書かれていました。
魔法・罠・モンスター効果を無効にする。
しません
というか、うららの効果を使えるのは限定的な物でなんでもかんでも無効にできるわけじゃありません!!!
というわけで、そんな手札誘発の中でも特徴的なカードを紹介したいと思います!
《オネスト》
《オネスト》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
(1):自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの表側表示のこのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):自分の光属性モンスターが
戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
実は手札誘発カード自体は10年以上前から存在してますが、
その中でも、手札誘発をここまで有名にしたのはこのカードのおかげでしょう。
ということで、まず最初は《オネスト》です。
光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに発動できる、攻撃力アップカードですね。
このカードの効果を使用すれば、ほぼ必ず攻撃力を上回ることができるという強力なカードです。
また、裁定変更により、ダメージステップ開始時からダメージ計算前までの間に別々のチェーンを組むことが可能になったので
オネストA発動→天罰の効果で無効! とされても、
オネストB発動! ということができるようになりました。
(昔はチェーンが1つしか組めなかった)
元制限カードというだけあって、今でも攻撃力が低いのに攻撃表示の光属性モンスターを見ると警戒してしまいますね~
《幽鬼うさぎ》
《幽鬼うさぎ》
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。
見た目も相まって人気の高い幽鬼うさぎ!
なぜ、最近使われなくなったのか?
それは……
効果を無効にできないからですね
もちろん、厄介なモンスターを破壊するのは得意なんですけどね ?
しかし、フィールドにすでに表側表示で存在しているカード限定なので、
「発動時に〇〇する~」というカードには効果が使えません!
また、永続効果に対しても使うことができない点もあります。
このカードを使いこなせるようになったら、ルールはバッチリ! といった感じでしょうか?
《浮幽さくら》
《浮幽さくら》
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守1800
「浮幽さくら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、
このカードを手札から捨てて発動できる。
自分のエクストラデッキのカード1枚を選んでお互いに確認する。
その後、相手のエクストラデッキを確認し、
選んだカードの同名カードがある場合、その相手の同名カードを全て除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
相手のエクストラデッキを破壊できる数少ないカードの内の1枚です!
基本的に、エクストラデッキのモンスターは強力なカードが多いですが、どんなモンスターもエクストラデッキの中では無防備
ということで、このさくらちゃんが狩りつくしてくれるんですね~
しかし!
一番にして、最大の弱点があります。
それは……
「デッキ構築時点で相手のエクストラデッキのカードを予想し、このカードと除外したいカードを入れておかなければならないこと」
という、まさかのデュエル前からの心理戦状態な訳ですね~
ということで、このカードの採用率は基本的に高くはありませんが、大会である1種類のデッキだけが強くなると、途端に猛威を振るうのがこのカードです。
《灰流うらら》
《灰流うらら》
チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800
「灰流うらら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
この3つが入ってないデッキって今ドキ無いですよね?
ということで、遊戯王Wikiでは「ファンデッキにまで入れろ」と書かれているこのカードですが、確かに効果は強力です。
「じゃあ、このカードをファンデッキも入れた方がいいの?」
んなこたぁない
と、いいますのが、やっぱりこのカードにも穴があるんですよね
下ネタ考えた奴、大人しく手をあげなさい
まず、1つ目の弱点
「1ターンに1度しか使えない」
まぁ、何回も使われたら困るカードだけどね?
やっぱり、1ターンに1度となってくると、
タイミングが重要になってくるんです
「相手の最初のサーチで使うか?」もしくは「とりあえず、様子を見て何デッキか把握してから……」
上位互換・下位互換の回でもお話しましたが、相手の手の内を考えるというのは遊戯王において重要な要素になってきます。
変なタイミングで効果を使っても相手は
「あ、今うらら使ったってことは、この先うららを使われることは無いな」
とバレてしまうわけです。
次に2つ目の弱点
「コストでデッキから墓地に送る場合には発動できない」
実は、コストでデッキから墓地に送る場合は、効果ではないので、そもそも使うことができません。
もちろん、発動タイミングが違うので発動できずに手札に戻す必要がありますが、
「こいつ今、手札にうらら持ってるのか」
と、警戒されます。
そうなると、もう相手はブラフ合戦を仕掛けてくるでしょう。
こうなってしまうと、手に負えません。
最後に3つ目の弱点
「実はチェーンした瞬間しか無効にしてないから、その後もう1度条件を満たせば効果を使える」
割と、勘違いしがちなんですが、効果を永続的に無効にするわけでは無いので、発動条件さえ満たしてしまえば、発動回数に制限が無ければ同じターン中に同じカードを使えてしまうんですよね~
また、他の効果は無効になっていないのでオマケでサーチする効果などであれば使われても痛くないと言う事ですね~
なので、単純に使えば強いというわけでは無い
というのが分かっていただけたでしょうか?
《増殖するG》
《増殖するG》
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、
相手ターンでも発動できる。
(1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、以下の効果を適用する。
●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、
自分はデッキから1枚ドローしなければならない。
Gシリーズの中でも最も出張率の高いカードと言えばこのカードですね!
さて、「このカードの対策はどうすれば?」とわくわくしている方が居るかもしれません。
ごめんなさい、このカードは弱点という弱点がありません
もちろん、弱点はありますよ?
それは、相手が特殊召喚してくれなければドローできないという点です
あ、やめて! 石を投げないで!!!
ぶっちゃけ、相手の特殊召喚効果にチェーンする形で使えば、必ず1枚はドローできるので、デメリットが極端に少ないんですよねぇ……
手札1枚でドロー1枚であれば十分ですし、相手がそのまま特殊召喚を続ければ無限にドローできます
この効果も1ターンに1枚しか発動できませんが、そもそも2枚以上発動してもおいしくない効果ですしね~
「デッキ破壊の可能性が!」という方もいらっしゃいますが、普通のデッキだと、20回以上も特殊召喚をするのはかなり難しいです。
なので、このカードの対策としては、
むやみやたらに特殊召喚しない
と言う事になりますね~
《ドロール&ロックバード》
《ドロール&ロックバード》
効果モンスター
星1/風属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、お互いにデッキからカードを手札に加える事はできない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
最強のサーチカード対策!!!
と、一部に言われてますが、
そんなわけないだろ!
まず、効果についてですが……
サーチ・ドローした後に発動する効果です
なので、
このカードの効果で、相手のドローやサーチを無効にできません。
また、
このカードの発動後は、お互いにドローする効果・相手にドローさせる効果を含む効果は発動できません
具体的に言うと、《手札抹殺》や《トリックスター・リンカーネーション》でハンデスはできないと言う事ですね。
「え?リンカーネーションハンデスあっただろ! エアプ!」と思った方、コンボをよく思い出してみてください
リンカーネーションA発動
↓
処理後にリンカーネーションB発動にチェーンしてドロール&ロックバード発動
となっていたはずです。
ここがややこしい……
ということで、ドロール&ロックバードの扱いは中々難しいんですよね……
サーチが増えた今、使われると厄介かもしれませんが
サーチ効果に対してチェーン発動はできない
と言う事を覚えて置いたら、幸せになるかもですね~
《エフェクト・ヴェーラー》
《エフェクト・ヴェーラー》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
遊星が使っていた手札誘発カード、エフェクトヴェーラー……
割と勘違いしがちなんですが……
相手のメインフェイズ以外でエフェクト・ヴェーラーを使うことはできません!
自分のターンはもちろん、相手のバトルフェイズにも使えません!
《D.D.クロウ》
《D.D.クロウ》
効果モンスター
星1/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
(1):このカードを手札から墓地へ捨て、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
ちょっと昔の手札誘発と言えば、コレ!
今でこそあまり見かけませんが、墓地のカードをなんでも除外できる万能カードですね~
目立った弱点も無いですが、そこまでアドバンテージを取れるカードでも無いんですよねぇ……
あ、蘇生カードにチェーンして対象カードを除外すれば嫌がらせができます
これで初めてアドバンテージって感じですね~
《速攻のかかし》&《バトルフェーダー》
《速攻のかかし》
効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に
このカードを手札から捨てて発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
《バトル・フェーダー》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールドから離れた場合に除外される。
さて、直接攻撃無効系手札誘発と言えばこの2枚!
どちらも似た効果を持っていますが、
やはり大きな違いは特殊召喚かそうでないか
バトル・フェーダーはフィールドに残るので、リリースしてもいいし特殊召喚の素材にしてもよし! って感じですね~
「じゃあ、《バトル・フェーダー》の方が強いの?」
と言われればそんなことはありません!!!
《バトル・フェーダー》は特殊召喚に成功しなければ、バトルフェイズを終了できない
という、デメリットがあるからですね~
具体的には、《神の警告》などで特殊召喚を無効にされると、
バトルフェイズは続行されます
また、《サイバー・ドラゴン》等を使う場合は、《速攻のかかし》だと特殊召喚の邪魔にならない。
というメリットがあります。
やはり、採用はデッキに合わせてにしましょう!
《Em ダメージ・ジャグラー》
《Emダメージ・ジャグラー》
効果モンスター(禁止カード)
星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1000
「Emダメージ・ジャグラー」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分にダメージを与える魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):自分または相手のバトルフェイズにこのカードを手札から捨てて発動できる。
このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする。
(3):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「Emダメージ・ジャグラー」以外の「Em」モンスター1体を手札に加える。
現在禁止カードですが、もしも解放されたときのことも考えてのご紹介!
①は効果ダメージを与えるカード効果を無効にして破壊します!
ぶっちゃけ、このカードが無制限の時は、バーンカードの価値がかなり下がりました
で、この効果だけでも強いんですが、
②戦闘ダメージを0にする。
という、こちらも汎用性の高い効果を持っています!
しかも、①と②はターン1制限が無いのがまた厄介……
③のサーチ効果も便利ですしね~、Emには優秀なカードが多いので……
ただ、相手の行動を妨害するというより、延命という側面が強いカードなので、制限に帰ってきたときはすぐに対応できるようにしておきたいですね~
(3/25追記)
《屋敷わらし》
《屋敷わらし》
チューナー・効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その発動を無効にする。
●墓地からカードを手札・デッキ・EXデッキに加える効果
●墓地からモンスターを特殊召喚する効果
●墓地からカードを除外する効果
新しい美少女手札誘発モンスターですね!
うららはデッキでしたが、こちらは墓地全般を触ることを禁止しています!
弱点等々はうららとほぼ同じですが、やはり墓地 はデッキと比べて優先順位が低いように思います。
というのが、そもそも墓地に送らせないことが重要だからですね~
うらら同様、コストに対しては発動できないので、墓地で除外して発動するカードに対しては使えないことが多いです。
結果として、このカードの優先順位はかなり低いと思いますね~
ただし、同パックで出た手札誘発メタカード《墓穴の指名者》の対策になるので、一概に必要のないカードとは言えないでしょう。
さくらと同様に、環境によって評価が変化するカードと言えるでしょう。
おしまい
ということで、今回はここまで!
手札誘発の事を知れば意外な弱点が見えてきたと思います!
さて、これで手札誘発を使われても……ん?
え? うらら発動ですか、ちょっと、それ止められると困……
え? 次は増G? いや、じゃあ、特殊召喚できないから……
え? 召喚時効果にうさぎ使って、さらにさくらでエクストラデッキのモンスター除外?
うわーん!!!!(;ω;)